イクシバプロジェクト

中央区のとても大事な宝、「NPO法人イクシバ」さん。



その活動を一言でいうと、「地域が芝生を育てながら、芝生が地域を育ててくれています。」

今日2025.9.28、朝のラジオで、代表の尾木さんのインタビューが流れてきました。

その要旨を書きます。

この団体は毎週一回、公園の芝生を住民や近隣の人々、さらには電車で訪れる方々も含めた市民によって、公園の芝生を健全に育てることを目的としています。活動のきっかけは、黎明橋公園の改修工事で芝生が導入されたタイミングで、区役所からの声掛けにより始まりました。

当初は芝生の手入れ(芝刈り、肥料や水やり、雑草取り)が主な活動でしたが、次第に参加者が植物に愛情を持ち、新しい人々も加わるようになり、「人を育てているつもりが、地域が育っている」という状況が生まれました。この経験から、団体の理念「芝生育ては地域育て」が確立され、芝生を育てることで芝生が人を育ててくれるという相互関係を大切にしています。

尾木さんは以前、お子さんが通っていた中央区の幼稚園で自然が少なく夏が暑かったことから、保護者の間で芝生化運動を始めました。その後、区役所からの声掛けで現在の団体を設立しました。活動は日曜日に1時間から1時間半ほど行われ、事前予約や欠席連絡は不要という気軽に参加できる仕組みになっています。毎回約20人、幼稚園児から80歳以上まで幅広い年齢層の方が参加しています。

尾木さんは、土をいじることでスマホやパソコンから解放され、1週間の疲れが地面から吸い取られるような感覚があると語ります。また都心でありながら、風の音や鳥のさえずりを感じられる貴重な時間だとも述べています。

12年間の活動を通じて、黎明橋公園以外にもつくば市や横浜の洋光台団地など他の地域でも同様の活動が広がり、良いコミュニティが生まれています。尾木さんは「誰のためでもない、自分のために作業をするが、それがみんなのためになる」という活動の価値を強調し、荒れている芝生がある場所や維持費に悩む行政に対して、市民の力で芝生を育てられることを知ってほしいと訴えています。

イクシバのイベントとして、①2025年10月4日に麻布台ヒルズで開催される東京グリーンビズデイに出展、②翌5日には黎明橋公園での通常活動が予定、最も大事な冬芝の種まきがなされる予定です。

以上