中央区議会第三回定例会本会議での、区政の議論2025.9.18 3人の議員からの一般質問への答弁を整理します。

<企画総務費>

●情報化基本方針

・区長は、令和8年度末までにオンライン化で対応できる手続きについて100%達成を目指す。‎

・区長は、高齢者向けのスマートフォン教室やサイバー犯罪防止のための防犯教室を継続して実施する。‎

●施設管理

・区長は子ども・子育て関連施設やクーリングシェルターにサーバー型の給水器を設置するなど熱中症予防を強化する。

●多文化共生

・‎区長は、多文化共生の重要性を人権週間における啓発など、あらゆる機会を通じて発信していく。

・区長は、外国人住民の生活実態の基本的な調査を実施していると述べ、今後もサービス向上に努める。

●ワークライフバランス

・区長は男性職員の育休取得率の目標(令和11年度までに育休取得期間2週間以上の取得率85%)達成に向けた取り組みを進める。 ‎

・区長は父親が参加しやすい時間帯での講座開催やオンラインを活用した既存事業の見直しなど、父親同士が交流活動できる機会を充実させる。 ‎

・区長はワークライフバランス推進企業認定事業のアドバイザー派遣を中心に、事業所の自主的な取り組みを後押しし、誰もが働きやすい職場づくりを推進する。 ‎

●防災

・区長は、総合防災システムの構築を進め、年明けから全庁を挙げてテスト運用を開始する。 ‎

・区長は、備蓄物資の一元管理に着手し、DX活用による在庫管理を図る。

<区民費>

●共通買物券

・区長は、区内共通買い物食事券の電子化に向けて、共通アプリでの運用を想定した検討を加速させる。‎

●デジタル地域通貨

・区長は、ポイント付きデジタル地域通貨の導入について、他自治体の事例を参考にしながら慎重に検討する。‎

<福祉保健費>

●子育て支援

総論

・区長は中央区らしい子ども真ん中のまちづくりを進めていく。 ‎

・区長は子育て支援の満足度を向上させる取り組みを行う。

妊娠期

・区長は、搾乳に関する意識啓発をホームページや広報誌等で進め、公共施設でのスペース確保と分かりやすい表示について検討する。‎

乳児期

・区長は、産後ドゥーラを産後支援の選択肢として妊婦面談で紹介するなど、母親が適切な支援を受けられるよう努める。‎

児童、青年期

・区長は、ヤングケアラー支援のため、関係機関との連携強化や情報共有の場を充実させる。‎

●高齢者福祉


・区長は、高齢者の生活実態調査において終活へのニーズを確認し、本人の意思に即した終末期を迎えられる取り組みを進める。

・区長は、福祉用具の展示内容や相談体制の充実を図る。‎

・区長は、高齢者の熱中症対策として、意識啓発や予防策の実践を継続する。‎

・区長は、介護保険制度について、高齢者とその家族が安心してサービスを利用し続けられる制度となるよう、区長会等を通じて国に要望していく。

・区長は、シルバーパスに関する東京都の取り組みについて、区のお知らせやチラシの配布などによる周知を図る。

<環境土木費>

●緑化

・区長は、令和10年度に改定予定の中央区緑の基本計画の事前調査でヒートアイランド現象の緩和に資する調査項目を追加し、効果的な公園等のクールスポットについて検討する。‎

●公園

・区長は、令和8年度までにすべての公園・児童遊園に防犯カメラの設置を完了させる。‎

区長は、地域の要望を踏まえ、かまどベンチ等の防災資機材の整備を進める。‎

・区長はカルバートの広々とした空間を活用した子どもの遊べる場の検討を進める。

・区長は既存公共施設のスペースを有効活用した遊び場の提供を検討する。 ‎

<都市整備費>

●市街地再開発事業

・区長は、市街地再開発事業の見直しにあたり、従前権利者への影響に配慮するよう再開発組合に対して指導を継続する。

●耐震化

・区長は、新耐震基準の建築物に対する助成制度の新設や既存の助成制度の拡充を検討していく。

以上

中央区について、予算特別委員会 総括質疑2025.3.25から見えるもの

予算特別委員会 最後の総括質疑でのやりとりを振り返ります。



R7 予算特別委・総括質疑(要旨)

日付:2025年3月25日 / 質疑者:小坂和輝 / 会議配布用1ページ

私が考える区のあるべき基本姿勢

  • 情報公開・住民参加・横断/縦断/時間の連携を重視。
  • DX戦略2024で「誰一人取り残さない」区政。
  • 区制80周年・シティプロモーションに活用。

1. 脱炭素・ごみ政策

  • Team Carbon Zeroの提言を評価。循環型社会・排出削減を推進。
  • 焼却・処分場逼迫リスクを共有(副区長:10年後必ずではないと補足)。
  • ⇒ 若者・マンション単位の3R活動支援へ。

2. 学校×地域

  • 中央区は既にコミュニティスクール同等以上の連携が機能。
  • 協力者の整理が課題。必要時は制度活用も検討。

3. 教育インフラ

  • 整備は「義務」。改修・増築・改築を適時選択。
  • 晴海西小の教室不足・行事制約など課題を共有。⇒ 総合教育会議で調整を要望。

4. 公共施設マネジメント

  • PFMは建物中心のデータ一元化。
  • 橋梁・トイレ等は所管で長寿命化計画。⇒ 建物以外への適用は研究余地。

5. 本庁舎1階の利便性

  • Wi-Fi/マルチコピー機/ATM配置は目的と費用対効果で検討。
  • みずほ銀行は納付動線・集計拠点として機能。キャッシュレス普及に応じ見直し。
  • レイアウトは「区役所の顔」として継続改善。

6. 学校の働き方改革・DX

  • 文書共有は進展。全面電子決裁は実態を見極め。
  • 押印廃止を整理中。自動採点は中学で導入、小学校にも展開検討。
  • 施設開放予約は費用対効果を踏まえ慎重に。外部化含め見直し。

7. 発達支援・保幼小連携

  • 巡回連携で早期把握は高水準。課題は保護者の受容・受診行動。
  • 育ちのサポートカルテ=個別教育支援計画。校内共有は紙で管理。
  • 保幼小連携は教育内容中心だが、自然に課題情報も共有される場面あり。

8. 特別支援体制

  • 情緒固定級の必要性は認識も、通常級+特別支援教室取出し強化を優先。
  • 教員・心理・SSW・SC等で多職種連携(PT/OTは身体障害分野中心)。

今後の要望

  • 若者の脱炭素提案を計画に反映。
  • 教育インフラ改善・総合教育会議で調整。
  • 1階フロアの利便性向上、キャッシュレス化推進。
  • 校務DX前倒し(文書共有・決裁・採点・施設利用外部化)。
  • 発達支援のデジタル化・専門職協働の拡充。

※本資料は総括質疑の要旨を簡潔に整理したものです(1ページ版)。
https://www.kugikai.city.chuo.lg.jp/kaigiroku.cgi/r07/yosan20250325.html

以上

中央区の教育について、予算特別委員会2025.3.17 要旨(配布用1ページ)

作成日:2025年9月18日 / 作成:小坂和輝 質疑ダイジェスト

1. 成績の評価・評定

  • 7月に予備調査→1月審査会。直近3年で特段の課題共有なし。
  • 評価は学習指導要領の3観点に基づき実施。計画への明記は必須ではないとの見解。
  • ESAT-Jは未受験でも不利とならない制度。配慮を徹底。

2. 学校給食

  • 1食単価:令和4→7で+15~20円/食、R6→R7は予算ベース約+6%。
  • 栄養士が工夫し栄養価を確保。オーガニックは一般比約+50%で導入拡大は課題。

3. 開かれた教育委員会

  • タブレット(SideBooks型):予算成立前提で令和8年7月以降導入予定。
  • 資料公開:定例会翌日に情報公開コーナーで紙→区民文教委報告後にWEB。
  • 予算審議議事録:秘密会運用。公開は情報公開請求による(自動公開は未実施・研究継続)。

4. ICT活用・回線

  • 学級閉鎖時:各校で課題配信等を含め検討。双方向性確保を重視。
  • 校内ネットはクラウド直収容化で高速化。文科省基準を満たす水準へ整備。

5. スクールバス

  • 晴海等の交通環境変化を踏まえ、増便等を検討中(安全・学校負担軽減を重視)。

6. 学校施設(日本橋中)

  • 鉄骨造採用:耐火・耐震は外装等で技術対応可。将来の可変性・リノベ容易性を評価。
  • 学校施設は公共施設マネジメントシステムに登録済み。

7. 通学路安全

  • 令和6年度:重大事故なし。PTA・ランパト点検の反映は取りまとめ中。

8. 働き方改革

  • 外部化:移動教室は全面委託、就学時健診欠席者対応の委託を検討。
  • ICT活用:校務DX(共同編集、各種記録電子化等)を研究・推進。
  • 残業:減少傾向も約3割が月45時間超(教材研究等による部分あり)。

9. インクルーシブ教育・就学相談

  • 就学相談:申込ベース管理のため未受診者の全体把握は不可。
  • R7入学:就学猶予の申出は未認識。免除は主に外国籍インター通学案件。
  • 幼稚園段階:区カウンセラー・特別支援専門員の巡回と補佐員配置で早期対応。

10. 育ちのサポートカルテ等の連携

  • 本区は「育ちのサポートカルテ」を個別教育支援計画の代替として活用。
  • 同カルテを基に学校が個別指導計画を作成。引継ぎは保護者同意の上で手渡し。
  • 情報管理は現状「紙ベース」運用(機微情報保護の観点)。

11. 教員確保・初任者支援

  • 区独自雇用には慎重。原則は都教委採用・配置、区で見つけた人材は都に紹介。
  • 初任者は学年団・センター講師等で支援。副担任配置は都の枠組み事項。

※本資料は議事録に基づく要旨整理です。数値・時期は答弁時点。
https://www.kugikai.city.chuo.lg.jp/kaigiroku.cgi/r07/yosan20250317.html

以上

子どもの自殺に、小児科医として、どう取り組むか。

子どもの自殺は、小児科医としても、なんとかせねばと思うものの最重要事項です。 非常にわかりやすいご講演を拝聴しましたので、そのポイントをまとめます。

第271回聖路加国際病院下町懇話会 2025年9月16日
演題:「児童思春期世代の自殺の現状と課題:成人との比較から見えるもの」

講師:大内衆衛先生(聖路加国際病院精神科)

■ 日本の自殺の現状
・G7で最も高い自殺死亡率、特に女性は世界第2位。
・1998年に中高年男性、2020年に女性・若者で急増。

■ 児童思春期の特徴
・小中高生の自殺は増加傾向、2024年に過去最多529人。
・背景:貧困・学習格差、ネット依存、家庭内暴力、対人関係の希薄化。
・女性の自殺が男性を上回る傾向。

■ 原因・動機
・成人:健康・経済・家庭・勤務問題。
・児童思春期:学校(学業不振・友人関係)、家庭問題。原因不明も多い。
・日本は10〜19歳死因1位が自殺(他国は事故)。

■ 予防と対策
・最重要リスク:自殺未遂歴(再自殺率は30倍)。
・アプローチ:社会全体への予防、ハイリスク者への重点支援。
・保護因子:広く緩やかな人間関係、助けを求められる環境、無理をしない、困っている人を支える。

■ 質疑応答より
・イタリアの自殺率低さ→インクルーシブ教育・強い家族つながり。
・自傷行為は危険、自殺に至る場合あり。
・診療報酬制度導入で未遂者の再企図率は半減。

■ 行動項目
・個人:広い人間関係、助けを求める、無理をしない、困っている人を助ける。
・地域:中央区の自殺対策を再検討。
・医療:未遂者支援体制強化、病床整備を検討。

以上

第34回日本外来小児科学会、年次集会、高松市。 非常に大きな学びをいただきました。



私にとっては、 社会小児科学の手法、使える!と実感を持って、確信しました。
そして、 教育と医療の連携、できる!、このことも実感をいたしました。

同じように悩み、それでも取り組まれている全国の小児科医の皆様、小児医療を心底支えるスタッフ・ボランティアの皆様がおられることに、大きな勇気をいただきました。

来年は、札幌。 時間を作れるように努力し、再会できること、願っています。

日本は、狭いと思いました。東京で夜の会議に出た後、朝イチ8:30の高松の学会に参加ができます。 日本は、広いと思いました。こんなにたくさん、熱い小児科医がおられる。

いただきましたネットワークは、今日から生かしていきます。

日本の小児医療、外来からも、進めましょう。

子どもは、地域の宝なんだから。 必ず、子ども達を、守ります。

最後に、素晴らしい大会をご準備くださいました香川県、四国をはじめとする関係者の皆様に、心よりお礼申し上げます。 ご準備、お疲れ様でございました。徳島のものだけど、香川の夜の阿波踊り、とっても楽しかったです。有意義な大会、本当にありがとうございました。

夏休み企画!地域勉強会&子ども・若者の意見を聴く会 8月25日(月)に、開催します。子どもからおとなまで、誰でも参加自由!

夏休みも、終盤へ差し掛かっています。私も、この機会に、子ども達、若者たちの意見を聴きたいと思っています。
いつでも、その声、ご意見は、受け付けているのですが、あらためて、その機会を、作ります。
大人の皆さまも、もちろん、ウェルカムです。

なお、いただいたご意見は、要望書の形で集約し、かつ、中央区議会決算特別委員会の議論を通じ、令和8年度予算へできる限り反映できるように、最大限の努力を致します。

子どもを含め住民の皆様の声が、まちづくりをするし、教育をつくります。 

お気軽にご参加ください。お待ちしています。     



地域勉強会&子ども・若者の意見を聴く会

日時:2025年8月25日(月)
第1回 13:30-14:30
第2回 15:00-16:00
第3回 18:15-19:00

場所:小坂こども元気クリニック中央区佃1-9-3こども元気ビル1F
東京都中央区佃1-9-3、電話:03-5547-1191

小児科医: 小坂 和輝​(医学博士、法務博士)小坂こども元気クリニック・病児保育室 院長
対象:子ども~大人、子ども達だけでも参加可。

会費:もちろん、無料
定員:各回 10名程度(先着順としますが、定員オーバーの場合は、別日も設定します。)

企画内容:日頃、小児科医としてみている子ども・若者達の課題を、はじめに、『若い世代の生きにくさをどう支えるか』と題して私からプレゼンさせていただきます。その後、それに関連してでもよいですし、関係なくても日々の課題を、ご意見として、お伝えいただければと思っています。

お申込み:https://forms.gle/SnX8S9EPt87UGGQ77こちらのグーグルフォームからお申込みください。
*突然お越しいただいても構いませんが、お申し込み無しのかたには、資料準備ができないかもしれません(それでも、後日お渡し可能)。

以上

、「地域勉強会& 子ども・ 若者の意見を聴く会 日時: 2025年8月25日 (月) 第1回 13 :30-14 13:30-14:30 30 第2回 15 :00-16: 回15:00-16:00 00 第3回 18:15-19:00 18 :15-19 00 若い世代の生きにくさを どう支えるか 生きにくさ、 生きにくき、生をづらさ、希望のなむ、屋特所のさ 生きづらさ、 希望のなさ、 居場所のなさ 場所 小坂こども元気クリニック 中央区田1-9-3こども元気ビル1F 我振科隔幸 (医学博士、 法務博士) 小坂こども元気クリニック 病児保育室 小坂こども元気クリニック・病見保育室」 院長 お問い合わせ お問合わせ:03-5547-1191 :03-5547-1191 メール kosakakazuki@gmail.com」というテキストのグラフィックのようです

今年度も開催、第20回 学びの宝箱。参加者募集中。先着順。

連携している子育てひろば「あすなろの木」さんが、今年度も企画、第20回 学びの宝箱。
現在、参加者募集中です。
       
       記

第20回 学びの宝箱
●日時 9月20日(土)
●会場 月島社会教育会館5F 講習室
●応募期間 
7月22日(火)午前9時~先着順で定員に達し次第終了


●講師と講座内容
及び各講座へのお申込み方法(先着順)

①午前10時~11時50分 定員60名(30組)
『自分だけの木のおもちゃをつくろう』 
講師 牧野 隆(子どもの創造教育デザイナー)

お申込み:https://forms.gle/DwrfrF2MrdMWsjq28

様々な形の木片を使い、世界で1つの木のおもちゃを作ります。 木の大きさを考えながらバランスをとりつつ組み立て、最後は、ボンドの接着の手ほどきをします。親御さんは、子どもに口出し厳禁、子どもの想像力・発想力で作品を作ってもらいます。完成された作品を見た時、お子さんの感性に驚かされることでしょう。

対象:未就学児から小学生まで参加できます(中央区内在住)。

②午後0時30分~1時30分 定員60名(30組)
『まなぶって楽しい!理科クイズ』 
講師  伊丹 龍義 (SRP教育研究所 所長/学びエイド鉄人講師 )
『まなぶって楽しい!算数ゲーム』 
講師 鵜木 航平(プロコぺ塾リプライト 塾長/ひらめきmathクリエイター)

お申込み:https://forms.gle/9ZXDzp9WHKHao8Fb9

おなじものを見ても、知っていると見えることがふえてくる。「わあ、あのときのアレだ!」って学んだことが、いがいなところで見つかることもあるよ。そんな「まなぶって楽しい!」を、「算数ゲーム」と「理科クイズ」で、あそびながら体験しよう!算数や理科がちょっとニガテな子ぜひ、楽しみに来てください!

対象:小学生(中央区内在住)。

③午後2時~2時50分 定員60名(30組)
『テコンドー教室』  
講師 石田峰男(岡澤道場☆東京 師範)

お申込み:https://forms.gle/9naHX2PviiMjim1U9

もしもの時どう対応すべきなのか。『テコンドー』を通して、小学校生活での不審者対策、自らを守る 護身術・体の動き・しつけを学びます。講師陣は、テコンドーの師範でもあり合気道の有段者、「テコンドー」の打撃系、「合気道」の守備系の両方の観点から構成された講義内容ですので、今後の生活に十分活用できる内容です。また、実技体験の後は、親御さんと講師の方との意見交換の時間も設けます。

対象:未就学児から小学生まで参加できます(中央区内在住)。

④午後3時~3時50分 定員60名(30組)
『古代文明の謎』 
講師 石井貫太郎(目白大学 教授)

お申込み:https://forms.gle/WHCxVKD6yPEzNT8w5

エジプトや南米のピラミッド、アンコールワット、イースター島のモアイ像など、世界には不思議なものがたくさんあります。この授業では、みんなで楽しく画像を見ながら、世界の七不思議といわれている古代文明の謎について考えます。

対象:小学生(中央区内在住)。

⑤午後4時~4時50分 定員60名(30組)
『みんなでうたおう!たのしいゴスペル』   
講師 豊田展充 他(サニーサイドゴスペルクラブ埼玉リーダー)

お申込み:https://forms.gle/urSTBLMNjhcrjDRB8

発声法、リズムの取り方、表現方法、『恥ずかしがらず勇気を持って一歩を踏み出す!』を、ゴスペルを通して学びます。ひっこみがちなお子さんや、歌が苦手、人の前にでるのが苦手、緊張する方、約10人の講師がサポートしますので大丈夫。親御さんとお子様が、一緒に大きな声で聞こえてくる音をそのまま表現してみる。正確さにとらわれず感じたままを歌うこと、楽しむことを実践してもらいます.そうすることで、ゴスペルに限らず、正確さを求めるあまり行動を委縮することの愚かさや、周りの協力による進歩を学ぶことができます。また、実技体験の後は、親御さんと講師の方との意見交換の時間も設けます。

対象:未就学児から小学生まで参加できます(中央区内在住)。

以上

画像
画像


「発達保障論」と「共生教育論」の融和

誰もが、一緒に学ぶ。

その際に、最も大事な視点は、「発達保障論」と「共生教育論」の融和。(大谷先生は、融和という言葉を選ばれました。まさに、この融和であるべきと私も心から同感です。)

一見して、平行線のようにも見えるこの二つが、融合できると、希望を、本書『分離はやっぱり差別だよ。』大谷恭子著は、与えてくれています。

その交わりの本質は、本書でも何度も引用される障害者権利条約24条第2項各号a-eで、わかりやすく述べられています。

*発達保障論;障がい児には特別支援で発達を保障すべきであるという立場。

*共生教育論;共に学び共に育つ中で成長するべきであるという立場。

*障害者権利条約 第24条(教育)第2項
締約国は、教育に関して、障害者が以下のことを保障されることを確保する。

(a) 障害者が、他の者と平等に、すべての段階及び形態の教育制度への障害のないアクセスを保障されること(初等教育、中等教育、高等教育、職業訓練及び生涯学習を含む)。

(b) 障害者が、居住する地域において、インクルーシブで、質が高く、無償の初等教育及び中等教育を他の者と平等に受けることができること。

(c) 合理的配慮が、個々のニーズに応じて提供されること。

(d) 障害者が、教育上必要とされる個別の支援を、可能な限り一般的な教育制度において効果的に受けることができること。

(e) 障害者が、教育の中で、個人の自立及び人的潜在力の開発、尊厳、自信の感覚の発達、及び人権、基本的自由並びに人間の多様性の尊重の精神を育むような支援を受けることができること。

画像
画像
画像

ユニバーサルデザインUDに基づく学校内の掲示物や情報提供のありかたについて

掲示物や情報提供をUDにする場合の配慮は、どうあるべきか。
ある勉強会で議論された内容を、自分なりにまとめてみます。
「視覚・言語・認知」など多様な特性をもつ子どもたちに対する情報提供や掲示物のあり方に課題があります。配慮の具体例として、多言語対応、視認性の向上、視覚刺激の調整、イラストの活用、口頭情報の補完などが求められます。

なにか、追加すべき点などあれば、ご指摘願います。

 配慮するべき事項について以下、記載します。

  1. 情報の伝達方法の問題
    • 掲示物や注意書きが 日本語のみ で書かれており、多様な読み手への配慮が不十分。
    • 英語表記はあるものの、内容が不十分または誤りを含む。
    • ひらがなで表記されていないため、読みが未熟な児童(例:1年生)が理解できずに困っている事例がある。
  2. 視覚障害・色覚特性・知的障害等への配慮不足
    • 字が小さいコントラストが低いことで、視覚障害者にとって読みづらい。
    • 色覚異常のある生徒にとって、ピクトグラムなどの識別が難しい。
    • 重度の知的障害のある子どもが掲示物などを誤って口に入れてしまう事例もある。
    • 文字が読めない子どもがいることへの配慮も欠けている。
  3. 掲示物の物理的配置の問題
    • 掲示物の高さが車椅子ユーザーにとって見えにくい位置にある。
    • 掲示物が多すぎて、視覚的刺激に敏感な子どもADHD傾向のある子どもにとっては集中を妨げる要因となっている。
    • 掲示が多すぎて、足を止めてしまい、授業に遅れる子どももいる。
  4. 内容面での課題
    • 掲示物が注意書きばかりでネガティブな印象。
    • 図工展や原爆絵画展など、感情に影響を与える内容への配慮が必要(特に全員参加に無理がある場合も)。
    • 視覚認知が弱い子にとって、文字だけの掲示は負担になる。写真やイラストの活用が求められる。
    • 中学生になると、提出物の案内が口頭のみになることがあり、聞き漏らしなどで情報を得られないケースがある。
    • 「道具がある」という掲示があっても、使い方の説明がない
  5. 外国籍生徒への配慮
    • 言語や文化的背景の異なる子どもへの情報提供や掲示内容の工夫も必要。

など


  • 自分研究(子どもの当事者研究)って何?

〜どうやって取り組むの?〜


◆ 自分研究とは

発達障害など、特別な支援が必要な子どもたちが、
自分の「困っていること」や「苦手なこと」を、先生や小児科医など支援者と一緒に研究し、対策を考える取り組みです。

困りごとへの対策だけでなく、
「自分の好きなこと・得意なこと」を見つけながら成長していくことを目指します。


◆ 3つのフェーズで進めます


① 導入期

〜安心して話せるようになるまで〜

  • 支援者は、安心・安全な場を作ります。
  • 信頼関係を築き、子どもの話を丁寧に聴きます。
  • 子どもが、できれば、「話すって楽しい」と思えることが大切です。

👉 この時点で「自分研究」が終わってもOK!
大切なのは、支援者が子どもの実態を把握することです。


② 分析・実験期

〜困りごとに向き合い、工夫する〜

  • 「困っていること」をキャラクター化(外在化)し、「自分」と切り離します。
    例:イライラくん、ドキドキさん
  • 困りごとが「いつ」「どこで」「どうあらわれるか」を整理。
  • 支援者と一緒に、できる工夫を考えます。

👉 解決策が見つからなくても、周りに理解してもらうことが第一歩です。


③ アウトプット期

〜自分に合った方法で人に伝える〜

  • 発表・絵・動画など、自分らしい方法で伝えます。
  • 認めてもらう経験が、自信や次のチャレンジにつながります。

◆ 「自分研究」で、大切にしたいこと

🟦 「自らやる」気持ちが大切
子ども自身が「やってみよう」と思えることが、第一歩。

🟩 支援者との「共同研究」
一人で頑張るのではなく、信頼できる人と一緒に進めるのがポイントです。

やり方は一人ひとり違います。十人十色。


◆ 参考書籍

『特別な支援が必要な子たちの「自分研究」のススメ』
熊谷普一郎 監修、森村美和子 著
(金子書房)